概要
ハイパーファルトⅠ型は、舗装の耐流動、耐摩耗などの供用性能の向上を目的とした改質バインダです。ハイパーファルトⅠ型は、舗装用石油アスファルトにゴム、および熱可塑性エラストマーを併用し、低温領域における脆性の改善、高温領域での塑性変形の抑制効果を高めたプレミックスタイプの改質バインダです。
低温領域での付着性の改善が図られたハイパーファルトⅠ型は、積雪寒冷地や山岳道路などの坂道への利用、さらに、骨材供給量の減少対策としての地方材活用の範囲拡大が期待できます。
低温領域での付着性の改善が図られたハイパーファルトⅠ型は、積雪寒冷地や山岳道路などの坂道への利用、さらに、骨材供給量の減少対策としての地方材活用の範囲拡大が期待できます。
特長
- 耐流動性/荷重に対する変形抵抗がきわめて大きく、耐流動性に優れています。
- 粘弾性/感温性が改良され、粘弾性領域が広い改質アスファルトです。
- 粘着性/ストレートアスファルトに比べ、せん断強度が大きく、粘着性、密着性に優れています。
- 骨材把握力/タフネス・テナシティに優れ、骨材把握力がきわめて大きい改質アスファルトです。
用途
- 積雪寒冷地域
- 坂道
- 地方材料の有効活用など
ポリマー改質アスファルトⅠ型
タフネス・テナシティ試験
ハイパーファルトⅠ型のタフネス・テナシティをストレートアスファルトと比較すると、把握力、粘着力に優れていることがわかります。
性状規格
試験項目 | 社内規格値 | |
---|---|---|
針入度(25℃) | 1/10mm | 40以上 |
軟化点 | ℃ | 50以上 |
伸度(7℃) | cm | 30以上 |
引火点 | ℃ | 260以上 |
薄膜加熱針入度残留率 | % | 65以上 |
タフネス(25℃) | N・m | 5.0以上 |
テナシティ(25℃) | N・m | 2.5以上 |
ホイールトラッキング試験
ホイールトラッキング試験によりハイパーファルトⅠ型とストレートアスファルトの試験結果を比較すると、ハイパーファルトⅠ型の方が高い値を示し、耐流動性に優れていることがわかります。
各種混合物のホイールトラッキング試験結果
測定項目 | |||
---|---|---|---|
混合物名 | 試験体の締固め率 (%) |
変形率 (mm/min) |
動的安定度 (回/mm) |
ハイパーファルトⅠ型 | 100.2 | 1.33×10-2 | 3150 |
ストレートアスファルト60/80 | 100.1 | 5.60×10-2 | 741 |
[試験方法は、舗装試験法便覧に準じ、粒度は密粒度(13)です。]