2015/10/08 第6回「日本道路の森」間伐体験交流会 in 梼原町(高知) 開催報告!

9月11、12日、本社、中国支店、四国支店から35名(内、H27事務系新入社員11名)が高知県梼原町の仲間(なかいだ)地区にある「日本道路の森」で、今年で6回目となる間伐体験交流会に参加しました。

この交流活動は、平成20年度に高知県と梼原町が進める「環境先進企業との協働の森づくり事業」(※)の協定を締結し、協働で森づくりをするという取り組みの一環として開かれるものです。本協定は3期目で、有効期間は平成26年4月1日から平成29年3月31日までの3年間です。
3期目事業の概要として「搬出間伐の実施に必要な作業道の開設及び修繕、排水路の設置、間伐体験交流会の実施」が行われています。

雲の上の町・ゆすはら
日本道路株式会社
高知県

梼原町について

梼原町は高知市からも松山市からも車で90分のところに位置する県境の町であり、雄大な四国カルスト高原を有する四国山地の山間地帯に属しています。
梼原町では「共生と循環の思想」を基本理念にかかげ、環境モデル都市として森、水、風、光などの自然エネルギーを生かした取り組みによって生き物にやさしい低炭素なまちづくりを進めています。
現在、・地熱利用(温水プール)・風車2基の設置・小水力発電所の設置・木質バイオマスの利用・ゴミ固形燃料(RDF)製造・廃油を利用したバイオディーゼル燃料の製造・公共施設への太陽光発電施設の設置・一般家庭への太陽光発電施設と各種新エネルギー設置への補助などの各種の取り組みを行っています。
間伐体験交流会前日に梼原町役場産業振興課川村林政係長に梼原町の環境モデル都市に関する施設を案内していただきました。

梼原町環境施設見学

四国カルスト・風力発電機

四国カルストは日本三大カルストのひとつで、標高1455m、東西25kmにわたり広がっています。石灰岩特有の白い岩の目立ついたる所で、赤牛と呼ばれる土佐褐毛牛と、黒牛が放牧されています。こののどかな光景の地に真っ白な2基の巨大な風力発電機が建っています。
この日は1台が修理中で、もう一台も風が弱く風車は動いていませんでしたが、稼動時は1基あたり600kmを発電できるそうです。
この風車で作られた電気を四国電力に売電し、売電益の一部を太陽光発電の設置の補助や、ペレットストーブの設置の補助、このほか間伐を行った森林所有者の補助に充てるなど、町民の暮らしに役立てています。
四国カルスト・風力発電機四国カルスト・風力発電機四国カルスト・風力発電機四国カルスト・風力発電機四国カルスト・風力発電機

九十九曲峠

森林セラピーロードのある梼原町宮野乃九十九曲峠を案内していただきました。
平成27年3月に当社が舗装した道路で、木を出すための道として舗装するのは珍しいことであると説明を受けました。
これにより、伐採した木の運搬を効率よく行えるということです。
セラピーロードに近づくと、途中から景観にあわせた茶色い舗装に変わりました。

きちんと木が整備され場所で、目の前に広がる山々の景色が絶景でした。
ここで川村係長より、「森林には保水機能があること、手入れしないで荒れた森林では貯水効果が機能しないことで一気に河川に水が流れ込み、下流域の地域で洪水などの被害が発生してしまう、下流域の人たちの生活を災害から守るという自負をもって活動している」と説明を受けました。
九十九曲峠九十九曲峠九十九曲峠

小水力発電

梼原川の段差6mの落差を利用し、発電出力53kwの小水力発電を行っています。昼間は梼原学園(小中学校)の電気に、夜は町の街灯に利用しているそうですが、水力が少なくなると消えることもあるそうです。
梼原町の方は都会の人ほど夜出歩かないので、問題はないようです。

環境施設見学を終えた後、町役場にお邪魔させていただきました。
議会中でとてもお忙しい時期にもかかわらず、町長にお話を聞かせていただくことができました。
小水力発電・町役場小水力発電・町役場

間伐体験交流会当日

朝9時に梼原町役場前で開会式が行われ、矢野富夫梼原町長から「協働の森づくり事業のパートナーとして尽力いただき感謝している、梼原町は国際的なFSC森林認証を受けており、梼原産の木材が2020年東京オリンピック・パラリンピックの施設で使用されるかもしれない、その一部が「日本道路の森」の材かもしれない」とお話をいただきました。この後当社角高徳四国支店長の挨拶があり、協働の森に向かいました。
間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日

間伐作業をする場所に着いた後、高知県林業環境政策課・田渕課長補佐よりご挨拶をいただきました。
仲間造林生産組合の土釜清代表から間伐作業の説明を受け、同仲間造林生産組合の氏原さんが2本の木を切って見せてくれました。
間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日

その後チェーンソーの使い方の指導を受け、新入社員、女性社員が造材作業を体験しました。
間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日間伐体験交流会当日

作業終了後、地元の婦人会による手料理をご用意していただき、地元の方たちとの交流、親睦を深めました。
親睦会親睦会親睦会親睦会親睦会親睦会

最後に閉会の挨拶を当社矢野善章専務執行役員が行い、仲間造林生産組合土釜代表から記念品を受け取りました。
矢野専務矢野専務・土釜代表土釜代表
記念写真

(※)「環境先進企業との協働の森づくり事業」パートナーズ協定
日本道路、梼原町、高知県の三者で「環境先進企業との協働の森づくり事業」パートナーズ協定締結式を行いました。当該事業は、国内での温室効果ガス(Co2)の排出権取引制度の創設を視野に入れながら、環境先進企業と地域とが協働して「森林の再生」と「交流の促進」を柱とした取り組みを行うことで、現在手入れの行き届かない状況となっている森林(人工林)の再生を進めるものです。当社は今後も工夫を凝らした様々な活動を通じて、地球環境への貢献を目指して取り組んでいく所存です。

間伐体験交流会参加者の声:PDF(10MB)
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