2017/11/17 訪問学習を行いました

当社はCSR活動の一環として土浦市立土浦第一中学校の職場訪問学習に協力させていただきました。日本道路㈱技術研究所にて実施し、第2学年生徒10名が来訪しました。
土浦市立土浦第一中学では「社会人で働く人との交流を通して、働くことの意義や自己の生き方について考えようとする態度を育てる」「規律あるグループ行動を通して、自主性や協調性、責任感を育てる」「公共施設の利用や研修場所での体験等を通し、社会生活におけるマナーの重要性を理解する」等を目的とし、職場訪問を行っています。

はじめに

冒頭、技術研究所中原所長は「弊社は道路を作る会社です。みなさん通学や遊びに行くときでも必ず道路を利用しており、我々の生活と道路は密接な関係を築いています。本日学んだことをぜひ、ご家族やお友達にもお話ししてください」と挨拶をしました。

舗装についての概要

技術研究所常松副主任が舗装についての説明を行いました。普段目にしている道路は何からでき、どうやって作られているのか、どんな種類があるのかは意外に知られていないようで、初めて知ることばかりの生徒さんたちの学ぶ姿は真剣そのものでした。

様々な舗装の違いを体験

技術研究所の社員より舗装の種類の説明をしました。舗装も砕石、砂、アスファルトの配合によって様々な種類ができ「水を弾きやすい舗装」「雨を通しやすい舗装(ポーラスアスファルト)」「滑りにくい舗装」「水を保水する舗装(保水性ブロック)」「表面が凍りにくい舗装」「セメントなどの乳剤を流し込み強度を強くした舗装」などがあります。
実際に生徒さんたちに水をかけてもらい、舗装の違いを体験してもらいました。

舗装にまつわる国の規格

舗装には国の規格があり、15秒で1000ml以上の水を通さなければなりません。
水を通す際に、かかる時間を調べる機器(現場透水量試験)を実際に生徒さんたちに使ってもらい、実験をしていただきました。

滑り抵抗試験

滑り抵抗試験ができる機器の説明がされました。生徒さんからは「スベスベな道路が必ずしもいいとは限らないのですね」と鋭い指摘がありました。

MRP(Multi-Road Profiler)

MRPとは平坦性、わだち掘れ、きめ深さを調べる機器で、乗り心地がいい道路を作るために使われます。平坦性がいいほど乗り心地がいいわけではなく、様々な要素(平坦性、きめ深さなど)が重要になっているようです。実際に生徒さんたちにMRPを押してもらいました。

技術研究所の見学

生徒さんから寄せられた質問

職場訪問の終わりに、たくさんの質問が生徒さんから寄せられました。質問を受け技術研究所の社員が1つずつ答えました。

Q1「日本道路の業務内容や仕事上のやりがいについて」
 A1「普段行けないところで仕事や出張ができる。全国各地、海外/空港の滑走路、テストコース等
仕事の成果が形として残る(地図に載る)。工事で、近所の住民に感謝されたとき」

Q2「道路はなぜあの色なのですか」
 A2「ほとんどは原料がアスファルトのため黒いですが、舗装の種類によっては色が微妙に違います」

Q3「道路以外で他にしている仕事はありますか」
 A3「グラウンドの整備工事、公園の管理、アスファルトなどの製販、保険代理店、スポーツ施設など多岐にわたって仕事はあります」

Q4「この仕事をしている上で大切にしていることはなんですか」
 A4「安全第一・社会貢献・コミュニケーションを常に大切にしています」

Q5「仕事をしていて難しいことはなんですか」
 A5「限られた期間でしか工事ができないことや安全・移動に関わることなので失敗はできない」

おわりに

職場訪問学習の最後、技術研究所常松副主任から「たった数センチの厚みの舗装には、実は多くの技術や仕事があることを少しでも知っていただけたら嬉しいです。本日知っていただいたことをぜひご家族や友達に話していただけたらと思います」と挨拶をしました。
今回の職場訪問を経て生徒さんからは「貴重な経験ありがとうございました。学校で職場訪問の成果発表会があるので、多くの生徒に伝えたいと思います」と力強い挨拶をしていただき、同職場訪問に満足感を覗かせました。

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